ヨーロッパでやってみた。

ヨーロッパ圏で住み始めてチャレンジしたことの日記

移民局での手続き

先日、無事に在留許可証をもらったのでその流れを書こうと思う。

 

今は移民が多く、召喚日前までに胸部レントゲンを撮っておくようにという指示があったので、移民局の指定する医療機関に予約を入れて撮影に行った。(2017年現在)

 

日本だと無地のTシャツだったら着用はよかったりするけれども、こちらは上半身裸でとるようだ。(スポーツブラ(ワイヤーなし)っぽいのはOKなようだ)なのでちょっと恥ずかしい・・・。撮影者は同性だけれども、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

撮影方法は日本と一緒なので、「大きく息を吸って(肺を大きくして(直訳))」と指示されたら息を吸って静止すればいい。

その後10分くらいでレントゲン写真をもらえる。お金を払う必要はない。

 

その後、移民局へ行った。

持ち物は

  • パスポート
  • 夫の支払っている固定電話の領収証
  • レントゲン写真
  • 250ユーロの切手(タバで購入できる)
  • 召喚状

(一応持って行ったもの)

  • 私の戸籍謄本の原本と翻訳*(大使館のHPには必要と書いてあったから)
  • ペン

*戸籍謄本の訳は結構いろいろと役に立つ。移民局の在留許可証の手続きには結局はいらないんだけれども、自分の詳細な証明を求められたときはこれのコピーを出せば大丈夫な場合が多い。

日本の各アンスティチュフランセ等で3000円前後で2週間で法定翻訳してくれる。依頼する際は、戸籍謄本のコピーに年号は西暦に、人の名前はローマ字で書き込まなければならない。

 

その後の流れは

  1. 滞在許可証をもらったのちのセミナー2つについてなど
  2. フランス語のペーパー試験(A1レベルを20分)
  3. メディカルチェック
  4. 面談(各種説明)
  5. 受付での証明書、250ユーロ切手の提出
  6. 在留許可証のパスポートへの添付

早くて2時間半、遅くて3時間半かかるようである。

 

次に以上の詳細を書くと・・・

入口で召喚状とパスポートの確認を受け、受付へ向かう。

受付でも名前と召喚状とパスポートの確認をされる。

その後、会議室のようなところに通される。(フランス語を全然わからない人もいるのでその配偶者達も中に入ってた。)

今後行われるセミナー、語学学校、運転免許証や資格の有効化に関する説明がさらっとされた。このことはのちの面談で説明してくれるので、よくわからなくても別に気にする必要はない。

次に20分間のA1レベルのフランス語の試験をされる(ペーパー試験)。口頭試験も行われるって言ってたけれども、点数が良ければ省略されるようである・・・・(汗

テストの内容は、文章を読んでの正誤問題、文章を読んで空欄への書き込み、最後に友達への簡単なメール(20語くらい)を書く問題。終わったら、試験官に解答を渡して20分経つのを席で待った。これは語学学校に通うかどうか判断するための試験なので、合否はない。

 

その後、メディカルチェックが別室で行われた。名前を呼ばれたら、まずお医者さん1(もしかしたら看護師さんかもしれない)とお話し。最初にフランス語か英語は話せるかと聞かれた。

レントゲン写真を渡した後、身長、体重、視力検査(片目ずつ。指示されたアルファベットを答える)が行われた。その後、妊娠、糖尿病(なぜか日本語でトウニョウビョウといわれる)の有無を質問された。もし健康面で気になることがあればここで質問すれば答えてくれる。

次にお医者さん2から呼ばれた。この人は脈や血圧を見たのち、既往症について聞かれた。(私はなぜか血圧がものすごく高かったため、他の医者への紹介状を書いてくれた。その後病院に行くと結局、異常はないことが分かった。おそらく、面談の緊張と直前のコーヒーのせいで一時的に高くなったものと思われる・・・)

 

このメディカルチェックが終わると今度は移民局の職員と面談。

2組の職員と面談だったけれども(説明する人と各セミナーと学校の予約を取る人)、合わせて書く。

 

まず名前、国籍、誕生日、現住所、電話番号、結婚して何年か、日本での仕事を聞かれた。

以下Q&A

Q 保険制度には入っているか?

A まだ入ってない

 →加入方法について詳しく教えてくれた。

  これは帰宅後、夫にお願いして役所へ必要書類を郵送した。

Q 運転免許証はもっているか?

A 持っている。

 →こちらでの免許証の変更法についての説明。本日から1年以内に県庁で変更手続き

  ができる(無料)。予約は県庁のHP上で行うように。

Q 何か資格は持っているか?

A 一応学位があるけど・・・・・(汗。

   →取得している資格がフランスで有効かどうか確認しその証明を発行してくれる機

   関がある(有料)

Q 仕事は探す?

A 探す。

  →職安の利用方法について説明を受ける。

Q 語学学校行っても行かなくてもいいけどどうする?無料だから行けばいいと思う

  よ。

A 行きたい(友達作りたいから・・・・汗)

  →一番家から近い語学学校を指定される。50時間、100時間、200時間とレ

   ベルごとに行く期間が決まっているようだ。もし時間を延ばしたい場合は、ココ

   の機関に連絡するようにと名刺のようなものをもらう。これは義務なので、欠席

   は許されない。(私は50時間。2週間フルで授業を受け続けるコース)

Q 2回の市民セミナーは参加できるよね?(これも義務なので欠席不可)

  この日はどう?

A OK!(難しい日があったら調整はできる。どうやらランチが出るようだ)

 

以上の内容を30分位お話をする。

運転免許、その他免許の有効化、職安の利用方法は説明が書かれたプリントをくれた。大事なところは蛍光ペンで線を引いてくれた。

語学学校と市民セミナーについても、予約日時が書いてある予約票をもらえた。(地図付き)こちらも大事なところを蛍光ペンでチェックをしてくれた。

以上のやり取り等は全てフランス語だけれども、わからなかったら何度でも説明してもらえた。みんなやさしいのでそこまでビビる必要はないと思う。英語ができる職員さんもいる(はず)ので、手続き自体はそこまできつくはないと思う。

この後は、自分のテスト結果を見て、受付で必要書類を渡し無事に滞在許可証をもらえた。(夫の固定電話の領収書だけだと私と夫の関係性がわからないと言われた。持って行ってた戸籍謄本の訳と原本が役に立った。夫のパスポートのコピーか リブレットファミーユをもっていくといいかもしれない)。ちなみに受付の方、日本語を少し話せるようで、ちょこちょこ日本語で「パスポートお願いします」など声をかけてくれた。聞けば、学生時代に勉強したとのこと。

こちらは第2外国語は中学生か高校生から履修するようで、そのなかに日本語を選べるところもあるそうだ。国によって教育制度は違うんだなーってびっくりした。

 

 

次の更新はビザが切れる2か月前までに県庁のHPで更新手続きの予約を入れるようにと言われた。

 

ものすごく悪評高いフランスの役所だけれども、移民局は結構親身になって聞いてくれるのでビビる必要はないと思う。

張り紙を見ていたら、学生ビザは今年から移民局でのメディカルチェックは免除の様だった。いろいろ改正されるんだなー。

 

ひとまず在留許可をもらったのでほっとした。さーて、学位の有効のチェックをしないとな~そして仕事探し。